諦めるには値しない
~昴side~
真山の瞳が潤んでいた。
その時、俺は初めて知った。
俺が想像するよりもずっと
真山は苦しんでたんだ。
陶太「本当は待ってたんじゃない?
強がってるけど声をかけてくれる人を
真山くんは待ってたんじゃない?
どんな事があったって一緒に
泣いたり笑ったりしてくれる仲間の
そばにいたいんじゃない?
一度つまづいたってまたそこから
立ち上がればいいんだよ。
きっと、今の真山くんなら大丈夫だよ。
本気で過去と向き合ってる真山くんなら
本気で過去を後悔してる真山くんなら
また歩き出せるはずだよ。
僕たちは真山くんの味方だよ。
僕は真山くんに今を生きる事が楽しくて
仕方がないって笑って欲しいんだよ。」