諦めるには値しない

陶太「僕たちがいくら
不公平だと声をあげても
返ってくる言葉は決まってます。
弱小部に貸せる練習場所などない。
そう言われるのがオチですから。」

昴「とんだ腰抜けだな。」

芹沢くんは深底
つまらなさそうな顔をした。

珀斗「昴。そのくらいにしといたら?
こいつに何言っても無駄なんじゃね?」

昴「ああ、そうだな。」

僕は知らなかった。
この2人がどんな人間なのか。
知りたいとすら思わなかった。

だって、彼らは僕とは
真逆な人達だと思っていたから。
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