諦めるには値しない

陶太「吾妻くんは悔やんでたはずだ。
自分のせいで真山くんが苦しんでる事を
きっと後悔してたはずだ。」

真山「離せっつってんだろ!」

陶太「本当に後悔してるなら
吾妻くんに申し訳ないと思ってるなら
吾妻くんが叶えられなかった事を
真山くんが叶えるしかないんだよ!
真山くんが殴ったって
ここにいる誰も救われないよ。
吾妻くんだって真山くんだって
僕たちだって誰も救われない!
吾妻くんの気持ちを大切にしたいのなら
僕たちと一緒にバスケやろうよ!
ここは我慢してバスケ部に入ってよ!」

トタの言葉に感化されたのか
吾妻の想いを受け取ったのか
その真意は分からないけど
真山は握っていた拳をストンと落とした。
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