諦めるには値しない
寿人と拳を突き合わせた後
困ったような表情をした珀斗が
寿人の元へと向かう。
珀斗「吾妻。俺のダチが悪かったな。」
寿人「いいんだ、そんな事は。
そのおかげでまた俺は
龍太郎に会う事が出来た。
龍太郎に自分の気持ち、伝えられた。
もう一度、友達に戻れた。
だから、ありがとう。」
珀斗「やっぱさ、月島中の奴って
変な奴ばっかなんだな。」
照れ隠しなのか珀斗はそんな悪態をつく。
これで終わりではないと思う。
いつか、俺たちの前には今より
もっと大きな壁が立ちはだかり
誰かが犠牲になる日が来ると思う。
でも、それは俺たちの
過去への代償であって
誰の事も責められない。
分かっているから俺たちは
とりあえず今は目の前の
ハッピーエンドを
受け入れたんだ。