諦めるには値しない
主治医「そうですか。では
お母様の方にも伝えておきます。
お兄様もよく頑張ってくれました。
私からもお礼を言います。
ありがとうございました。」
庄司「いえ。それよりも
美嘉をよろしくお願いします!!」
美嘉がようやく退院出来る。
嬉しいはずなのに
素直に喜ぶ事が出来なかった。
70万もの大金をどう用意しようか
そんな事ばかり考えてしまって
喜んであげられなかった。
美嘉の顔を見たら余計な事を
言ってしまいそうな気がして
俺は美嘉に会う事なく病院を出た。