諦めるには値しない
~真山side~
随分と長い時間、練習してたようだ。
家に帰ってもやる事のない俺は
体育館で練習した帰りに
ここへ寄ってはバカみたいに
毎日ボールを追いかけている。
ベンチに置いてあるタオルで
汗を拭いていると
こちらをじっと見つめている庄司がいた。
真山「庄司、妹さんの様子は
どうだった?」
庄司「あ、いや。今日は
美嘉に会ってないんで。」
真山「病院に行ったんだろ?
せっかくなら会ってきたら
よかったじゃないか。」
庄司「そうなんすけど合わせる顔が
ねぇっつーか。今、美嘉に会ったら
余計な事言っちゃう気がして‥。」