諦めるには値しない

冴子「あいつの事をそこまで
慕ってくれる庄司くんみたいな人が
そばにいてくれたら安心ね。」

庄司「俺がいなくても大丈夫っすよ。
昴にぃには珀斗さんと真山さんっつぅ
親友がいますから。」

冴子「何だ。珀斗も
真山くんもまたバスケ始めたんだ。」

庄司「あの3人、中学時代は御三家とか
言われてて凄かったって聞きました。」

冴子「ただの悪ガキ集団よ。
まあ、でも何にせよ珀斗も真山くんも
前に進んでくれてよかった。
庄司くん。これからも昴の事
よろしくね!ムカついたら
ぶん殴ったっていいから。
はい、これ。妹さんへの花束。」

庄司「こんなに豪華な花束!?
500円じゃ足りないっすよね。
すいません。俺、手持ちなくて。」

冴子「いいのよ。いつも昴の
面倒見てもらってるお礼。
妹さん、喜んでくれるといいわね。」

庄司「はい!!また来ます。
今度はちゃんとお金持ってきますから!」

昴にぃの母ちゃんはなんとなく
昴にぃに似ていて、優しくて
温かい人だった。
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