諦めるには値しない

真山「昴と冴子さんに血の繋がりはない。
冴子さんは里親なんだ。」

庄司「里親ですか?」

真山「聞いてないのか?
俺たちは元々施設にいた。」

庄司「それは昴にぃから聞きました。
広島の施設からこっちに
越してきたんすよね?」

何にも知らないくせに
昴にぃにひどい事を言った。
まさか、あの母ちゃんが
昴にぃの本当の母親じゃないなんて
思いもしなかった。

真山「俺たちが小5の頃だったかな。
冴子さんが施設へやってきて
昴を養子にしたんだ。
それから、昴はずっと
冴子さんと暮らしてる。」
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