諦めるには値しない

陶太「でも、芹沢くんには
綺麗なお母さんがいたよ。
この間、カレーをご馳走になった。」

真山「お前たちも聞いただろ?
俺と昴は元々、施設にいた。
冴子さんは昴の里親なんだ。
血の繋がりのない赤の他人だ。」

陶太「赤の他人‥。」

真山「あいつは家族を守るために
頑張ってる庄司が羨ましいんだろうな。」

藤野「怒ってた訳じゃなかったんだ。」

珀斗「あいつって極端だからさ
笑うか怒るかの二択なんだよ。
悲しい時には笑うし辛い時には怒るし
それ以外の感情はないんじゃないかな。」

陶太「そこまで分かってるのに
日向くんはどうして芹沢くんに
突っかかって行くの?」
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