諦めるには値しない
いつも明るくて、僕たちの事を
先輩だとも思ってない庄司くんだけど
社会に出る1人の人間としては
遥かに僕たちよりも先輩だった。
珀斗「皆、持ってきた?」
真山「ああ。6万しか稼げなかったが
少しは足しになるだろ?」
珀斗「6万なら上出来でしょ。」
陶太「僕は3万しかないけど。」
高杉「僕も、陶太と同じ。」
藤野「僕も。‥少なくてごめんね。」
珀斗「金額じゃねぇんだよ。
こうゆうのは気持ちだろ?
安心しろ。俺の30万があるからよ。」
日向くんはポケットから
ぐしゃぐしゃに丸められた
封筒を取り出す。