諦めるには値しない
珀斗「こじれるのも面倒だし
真山の前ではお前の事
庇わなかったけど
お前の気持ちも分かるよ。
家族のために一生懸命になれるのって
俺たちからしたら眩しいもんな。」
昴「お前に何が分かるんだよ。」
珀斗「うちの母親。また男変えてさ
今度は20歳だぜ?俺とほとんど
歳変わらねーっつぅの。」
分かってる。珀斗も珀斗で
大変な思いをしてる事くらい。
でも、どれだけ腐った人間でも
珀斗の母親は本物の母親だ。
その劣等感だけはどうしても
捨て去る事が出来なかった。
昴「そんなくだらねぇ話を
しに来たのか?」
珀斗「羨ましいとか劣等感とか
真山も俺も感じてるよ。
でもさ、純粋にお前はダチとして
庄司を助けてやろうとは思わない訳?」