諦めるには値しない
真山さんの言ってた言葉が
今になって胸に響く。
絆さえあればどちらも幸せだ。
子供の本気を応援しない
親などいないと思う。
庄司「母ちゃん、ごめん。」
母「何よ、突然。」
庄司「俺、昴にぃ達とバスケしたい。
夜のバイトにも行けなくなるし
また母ちゃんの負担を増やす事になる。
美嘉の治療の話を聞いて一度は諦めた。
でも、本気だったから諦められなかった。
何しててもいつも考えるんだ。
ヘナチョコだけどいつも練習に
付き合ってくれた豆もやしの事とか
下手くそって言いながらシュート練習に
付き合ってくれた珀斗さんの事とか。
熱くなれる物を教えてくれた昴にぃの
事とか嫌でも考えるんだよ。だから‥」
母「本当、バカ息子ねぇ。
私はあんたにバイトしてくれなんて
頼んだ覚えはないわよ!
いつもみたく途中で辞めないのなら
あんたが本気だって言うのなら
母ちゃんはあんたの事、応援する。
成綺。いってらっしゃい。」
俺は今まで何を遠慮していたんだろう。
昴「庄司。てめぇはよ
金魚のフンみてぇに俺らに
着いてこりゃいいんだよ。」
珀斗「ほら、行くぞ。
あんまり遅くなると
トタがうるせぇから!」
母ちゃんはいつだって
俺の事を信じて応援してくれてたのに。