諦めるには値しない
陶太「触らないで下さい!」
庄司「はぁ?」
陶太「このボールは、あなた達の
喧嘩の道具に使うためにここに
置いてある訳じゃありません!」
珀斗「そう怒るなって。悪かったよ。
新しいボール買ってくるから許してよ!」
日向くんは顔の前で手を合わせると
舌を出しながら謝った。
陶太「このボールは僕たちにとっては
ものすごく大切なものなんです!
体育館が使えなくても
弱小部だと罵られても
バスケが好きだから僕たちは
じっと耐えてきたんです!!
気に入らない事があればすぐに手を出す
我慢を知らないあなた達には
分からないかもしれないですけど
新しいボールを買えばいいとか
そういう話じゃないんです!!」