諦めるには値しない

ヤンキー集団だの暴力野郎だの
俺たちへの誹謗中傷が所狭しと
書き殴られていた。

昴「何だよ、これ。」

陶太「練習して戻ってきたら
こんな状態で‥僕たちにも分からない。」

珀斗は近くにあった
ゴミ箱を蹴り飛ばした。

珀斗「ただじゃおかねぇ。
ぶっ殺してやる!」

ーガタン

微かな物音がした方向へ
俺たちは一斉に視線を向けた。
俺たちは確かに見たんだ。
去って行くオレンジ頭の野郎の姿を。
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