諦めるには値しない

昴「変わっちまったんだな。」

藤野「うん、そうだね。」

藤野は本当に悲しそうな表情をした。
それはまるで、いつかの俺みたいで
真山を止められなかった
あの頃の俺を見てるみたいだった。

昴「それでも、てめぇは
あいつの事を信じるのかよ?」

藤野「もちろんだよ。
不動は絶対に犯人じゃない!」

今の藤野の気持ちは痛いほど
理解する事が出来る。

昴「だったら、てめぇだけは
最後の最後まであいつの事
信じてやれよ。」

藤野「え?」
< 314 / 582 >

この作品をシェア

pagetop