諦めるには値しない

~昴side~


豆もやしの言う通り、体育館には
女子しかいなかった。
俺はその空間に吐き気を覚えた。

それは向こうも同じみたいで
俺たちがコートに入ると
露骨に嫌な顔をしやがった。

それでも黄色い声が
ちらほらと聞こえるのは
珀斗がここにいるおかげだろう。

松葉「ちょっとあなた達!
練習の邪魔でしょ!」

陶太「すみません。」
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