諦めるには値しない
昴「あいつがどんな理由で
俺たちの事を目の敵にしてるのかは
分からねぇ。でも、負けは負けだ。」
珀斗「つーかさ、あいつが
落書き犯なんだろ?
だったら、それでチャラに
してもらえばいいんじゃね?」
昴「あいつがやったかどうかは
まだ分からねぇだろ!
それとこれとは別の話だ。」
昔の昴なら事実とか事実じゃないとか
そんな事は関係なしにムカつく野郎には
それなりの報復を与えていた。
なのに、今の昴は潔く負けを
認めようとしている。
昴「あいつがどんな野郎だろうが
藤野はあいつの事を信じてるんだ。
仲間が信じてる奴を俺は疑ったりしない。
あいつに負けた俺たちが悪い。
勝負を受けたからにはちゃんと
受け入れなきゃならねぇんだよ。」
どうしちゃったんだよ、昴。
知り合って間もないこんな
ヘタレ野郎を信じるなんて
どうかしてるんじゃないのか。