諦めるには値しない
~陶太side~
放課後、学校を出て行く
不動くんの姿を見つける。
不動くんは僕の顔を見るなり
足早に通り過ぎた。
不動くんのポケットから何かが落ち
拾い上げると生徒手帳だった。
生徒手帳の中に挟まれていた
一枚の紙。藤沢キャンパスって
大学だよな?何で?
僕はそれをポケットにしまい
夏の大会の説明会へと向かった。
真山「緊張してるのか?」
陶太「初めて来たんだ。
いつも、夏の大会は
サッカー部の大会と被って
出られなかったから。」