諦めるには値しない

昴「一つ教えてくれねぇか?
てめぇは、あいつに吹き込まれて
俺らをやめさせようとしてんのか?」

不動「父は関係ない!
俺が勝手にやった事だ!」

昴「部室の落書きも
てめぇの仕業か?」

不動「落書き?」

昴「ヤンキー集団だの
暴力野郎だの俺たちを
キレさせるためにやったのか?」

不動「俺は落書きなんてしてない!」

昴「だったら、てめぇは
何でバスケ部を目の敵にする?
藤野はてめぇの仲間じゃねぇのかよ?」

不動「バスケをやっててもやってなくても
着いてきてくれる仲間がいる
芹沢先輩には分からないですよ。
バスケなんてくだらないんですよ!」

昴「それはてめぇの価値観だろ!
藤野はな、どれだけ蹴られても
殴られてもサッカー部の奴等に
裏切者扱いされても、それでも
あいつはバスケを選んだんだよ。
バスケがしてぇ。その一心で
歯食いしばって耐えたんだよ!
てめぇの価値観で藤野を否定するな!」
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