諦めるには値しない

不動「・・・ただの思い出作り。
父にそう言われ続けてきたんです!
全国大会で優勝してもMVPに選ばれても
ジュニアユースの代表になっても
俺はずっと否定され続けてきたんです。
その気持ちが先輩に分かりますか?」

昴「分からねぇよ。
でも、お前は伝えられるじゃねぇか。
お前の父親は目の前にいるんだからよ。
自分自身の手で居場所を
取り戻す事だって出来るじゃねぇか。
てめぇは何のためにこの学校に
転校してきたんだよ!!
父親の言いなりにならないために
過去の事をチャラにするために
来たんじゃねぇのかよ!!」

不動「そんなんじゃないですよ!
俺の事を信じてくれる奴なんて
一人もいないですよ!」

いつかの自分を見てるみたいだった。

昴「だから、ダメなんだよ。
てめぇは周りが見えてねぇ。
自分が1番可愛いから
誰も着いてこねぇんだ。
不動。好きなものから
逃げると一生後悔するぞ。
‥俺がそうだったからな。」

不動は俺の事を睨むと
俺の胸倉を掴んだ。

本当に生き写しみたいだ。
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