諦めるには値しない
~陶太side~
僕たちが部室にいると
慌てた様子の高杉が
駆け込んでくる。
高杉「大変だ!陶太。
芹沢くんと不動が喧嘩してる!」
僕たちが慌てて高杉の後を追いかけると
高杉の言う通り渡り廊下では
芹沢くんと不動くんが胸倉を掴み合っていた。
陶太「芹沢く‥」
真山「止めるんじゃねぇ。」
陶太「でも‥このままじゃ‥!」
真山「俺たちはよ、言葉だけじゃ
思ってる事を伝えられねぇんだよ。
殴り合って心が通うならいいじゃねぇか。」
真山くんに腕を掴まれ
身動きが取れなくなった僕はただ
芹沢くん達を見守る事しか出来なかった。