諦めるには値しない
~昴side~
さっきまでぜいぜいと
息を切らしながら俺に
歯向かっていた不動は
小さな笑みを浮かべた。
不動「もう俺の事は
放っておいて下さいよ。
どうせ、俺が何を言ったって
無駄なんですから。」
真山「無駄な事は何もない。」
不動「え?」
真山「俺もお前と同じだった。
俺にも隠したい過去があった。
今更、何を言ったって誰も
信じてくれねぇって思ってた。
でも、ここにはいたんだ。
俺の事を信じてくれる奴等が。」