諦めるには値しない
~昴side~
俺たちの想いが伝わった瞬間だった。
不動の父親は
分からず屋なんかじゃなかった。
不動が想いを伝えきれてないだけで
ちゃんと子供の事を思ってくれる
いい父親だった。
父「昌紀。帰って来いとは言わないが
たまには顔を見せなさい。
母さんも心配してるよ。」
不動「はい。」
父「芹沢くんと言ったかね?
息子の事をよろしく頼んだ。」
昴「仕方ねぇなぁ。
俺たちは絶対、全国大会に行くからよ
その時にはあんたも見に来いよ。」
父「ああ、必ず行くよ。」
去って行く父親に向かって
不動は深く頭を下げた。