諦めるには値しない
昴「ったくよ、どれだけ暇人なんだよ。
こんな暇人の相手してるほど
俺らは暇じゃねぇっつーの。なぁ、陶太。」
陶太「う、うん。そうだね。」
昴「ほら、とっとと着替えて帰るぞ!」
皆それぞれ思う事はあっただろう。
それでも、不動を仲間に迎え入れた
今日だけはその幸福感を
噛み締めたかった。
俺たちは早々に着替え学校を出る。
皆、口々に好き勝手な事を言った。
そうでもしねぇと、怒りが込み上げてきて
今すぐ犯人を見つけ出しボコボコに
殴ってしまいたいという衝動に
負けてしまいそうだったから。
高杉「あれ?陶太は?」
真山「先に帰るそうだ。
お前たちの暑苦しさに
耐えられなかったんじゃないのか?」