諦めるには値しない
真山「やりたくてやった練習と
他人に言われて仕方なくやった練習とでは
全然違げぇんだよ。自分の意志で
やり続けた練習こそが努力なんだ。
昴は努力してる奴を絶対に見捨てねぇ。」
不動「やっぱり真山先輩も
芹沢先輩の友達なんですね。」
真山「何だよそれ。」
不動「真山先輩ってもっと
クールな人なのかな?って
思ってましたから。
ちょっと前まで冷血人間って
呼ばれてたって聞いたんで。
そんなクールな人が何で芹沢先輩と
友達なんだろうって不思議だったけど
今、納得しました。」
真山「俺をあいつと一緒にするな。
俺はあいつの何十倍も冷静だ。
そして、周りが言うように
俺は今でも冷血人間だよ。」
不動「冷血な人間は
そんな風に笑いませんよ。
俺なんかの練習にも付き合いません。
真山先輩が誰よりも仲間想いだって事
俺はちゃんと分かってますから。」
真山「‥ふ。俺に気に入られて
どうするんだよ。やるぞ、練習!」
気付けば、俺たちは
警備員が見回りにくる時間まで
練習していた。