諦めるには値しない

笑いながら芹沢くんに
ボールを投げ返す真山くんは
また眉間にシワを寄せた。

昴「珀斗、もう一本打て。
あいつの根性叩き直してやる。」

珀斗「友達なのに、相変わらず
お前は厳しいねぇ。」

昴「ごちゃごちゃ言ってねぇで
さっさと打てよ。」

陶太「ちょっと待って!」

昴「これが俺のやり方だ。
てめぇがいちいち指図すんな!」

陶太「そうじゃなくて
真山くんの様子がおかしい。」

昴「はぁ?」
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