諦めるには値しない

~昴side~


自分の未熟さに腹が立った。
練習に夢中になるあまり
真山の異変に気付いてやれなかった。

陶太「練習は真山くんが
戻って来てから再開しよう。
それで、いいよね?芹沢くん。」

昴「ああ。」

つい最近、真山と仲間になった
陶太が気付いて、昔から仲間だった
俺が気付いてやれなかった事が
死ぬほど悔しかった。

珀斗「仕方ないよ、昴。」

昴「はぁ?」

珀斗「お前は夢中になると
周りが見えなくなる奴だから。」

珀斗は俺が今、何を想っているのか
知っている。こいつは本当に侮れない。
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