諦めるには値しない
ーガラガラ
真山「何だよ、俺待ちかよ。
庄司じゃ代わりになんなかったか?」
陶太「真山くん、足は?」
真山「だから、捻挫だって。
湿布も貼ったし平気。
練習再開するか?」
昴「練習は再開する。
でも、お前は帰れ。」
真山「何で?」
昴「捻挫でも怪我は怪我だ。
明後日には練習試合も控えてる。
今日と明日、お前は治す事に専念しろ。
俺たちがバスケを始めてから
明後日の試合が初めての試合になる。
出鼻を挫かれる訳にはいかねぇ。
勝つためにはお前が必要なんだ。
だから、てめぇは死ぬ気で治せ。
明後日の試合に出られるように
今日と明日は休め。」
真山は一瞬、驚いたような表情を浮かべ
でもすぐに持っていたボールを
庄司に渡すと体育館を出て行った。