諦めるには値しない

文句の一つでも言うのかと思いきや
やけに真山は素直だった。

昴「庄司。真山がいない今
てめぇがこのチームのセンターだ。
真山の代わりになれとは言わねぇ。
ただ、真山が死ぬ気で治す分
てめぇも死ぬ気でそこを守れ。」

庄司「はい!」

昴「高杉、タイマー頼む。」

真山の事は気になったけど
今の俺たちにそんな余裕はねぇ。
一秒でも長く練習する事を
優先させるべきだと思った。

不動「ちょっと待って下さい。」

陶太「不動どうした?」

不動「捻挫なんて嘘です。」

昴「嘘?」

不動「骨にヒビが入ってると思います。
詳しい検査をしてみなくちゃ
分からないけど、2週間は松葉杖で
生活する事になるだろうって
保健室の先生がそう言ってました。」
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