諦めるには値しない
~珀斗side~
昴が体育館を飛び出して行くと
不動はその場に座り込んだ。
珀斗「お前の選択は正しいよ。
俺たちに伝えた事は間違ってない。
たかが練習試合のために
この先のバスケ人生を棒に振る事はない。
俺もお前の意見に賛同する。」
不動を慰めたつもりだったけど
不動にはちっとも響いてないみたいで
やっぱり不動は絶望に満ち溢れていた。
藤野「僕も間違ってないと思うよ。
不動は真山くんの事を大切な仲間だと
思ったから話した。そうでしょ?」
不動「俺のせい...なんです。」
陶太「不動くんのせいって?」
不動「昨日、スタメンに選ばれなかった事が
悔しくて練習が終わってから体育館に
残って躍起になって練習してたんです。
そしたら、真山先輩がやってきて
俺の練習に付き合ってくれて
その時、バランスを崩して真山先輩を
倒してしまって‥それで‥‥。」