諦めるには値しない
珀斗「自信を失くすのは勝手だけどさ
お前が諦めないのならいつだって
ピンチはチャンスになるんだよ。
真山が試合に出られないというピンチを
救えるのはお前しかいないんじゃない?
正直、俺は高杉も藤野も庄司も
アテになんてしてないし
もしも、俺がシュートを外した時
そのボールをあのリングに
決めてくれるのはお前しかいないって
思ってるんだけど。」
さっきまで落ち込んでいた不動は
ほんの少しだけ笑った。
不動「何なんですか。先輩達は。」
珀斗「え?」
不動「真山先輩も同じ事言ってましたよ。
俺に諦めない気持ちがある限り
それはいつだってチャンスになる。
そう言って俺の練習に
付き合ってくれたんです。
日向先輩まで似たような事言って‥
どれだけ、お人好しなんですか?
あなた達は。」
珀斗「仲間だからだろ?」
不動「仲間?」