諦めるには値しない

昴「驚かせるなよ。
いつもと様子が違うから
ビビったじゃねぇか。」

冴子「もう一つ大切な話があるの。」

昴「何だよ?」

やっぱり今日の母ちゃんは
いつもと様子が違っていて
話があるなんて言ったくせに
一向に口を開かなかった。

昴「今日も練習で疲れてるんだよ。
出来る事なら早く寝たいんだけど。
話がないなら、俺、行くけど。」

冴子「あのね、昴...。」

昴「もったいぶんなって。
早く言えよ。」

冴子「私は‥‥あんたの本物の母親なの。」

昴「何言ってんだよ。
そんな冗談に付き合えるほど
余裕ないんだけど。毎日毎日
練習ばっかで...疲れてるんだ。」
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