諦めるには値しない
~陶太side~
いつもと変わらない風景だった。
皆が懸命にボールを追いかけ
北山先生の指示が飛び交う
いつもと変わらぬ練習だった。
だけど、どこかいつもと違うのは
いつもコートの中心で野次を飛ばす
芹沢くんの野次が
聞こえてこなかったせいだろう。
北山「芹沢!シュートだ!」
いつもは完璧に決める
レイアップシュートすら
芹沢くんは決められなかった。
北山「何をやってるんだ、お前は!
それでもSFなのか!」
昴「うるせぇな。大体、今は
GとPFの練習だっつぅーの!」