諦めるには値しない
珀斗「あいつは気分屋だからな。
放っておけばいいさ。」
陶太「何か不思議だね。
少し前までは日向くんと
こうして話す事もなかったのに
今では同じ様に芹沢くんの
心配なんかしたりしてさ
まさか日向くんと一緒に
帰る日が来るとは思わなかったよ。」
珀斗「確かに。俺もトタみたいな奴と
仲良くなるとは思ってなかった。」
陶太「日向くんは西中出身なんだよね?」
珀斗「ああ。トタの家はどの辺?」
陶太「僕の家は金白団地の方。」
珀斗「じゃあ、東中の校区か。
こっちから帰ると微妙に遠回りじゃね?」
陶太「でも、今日は日向くんに
話したい事があってさ。」