諦めるには値しない
珀斗「うん、何か合宿が
近付いてきたら居ても立っても
居られなくなってきてさ。
本当キャラじゃないよな。」
昴「だな。キャラじゃねぇ。」
珀斗「昴、どうかした?」
昴「何が?」
珀斗「何か顔疲れてるから。」
昴「本物の家族って何なんだろうな。
偽物だろうと本物だろうと
同じ屋根の下で暮らしてりゃ
家族って事にはならねぇのかよ。」
珀斗「え?」
昴「悪い。何でもねぇ。
部室に不動がいるから
あいつの練習に付き合ってやれ。」
珀斗「お前はどこ行くの?」
昴「忘れ物取りに行ってくるわ。
またすぐに戻って来るから。」
分かってるんだよ。
俺だって。ちゃんと。