諦めるには値しない
~陶太side~
寝坊してしまった僕は
慌てて支度を済ませ階段を駆け下りる。
そんな僕を父は呼び止めた。
父「陶太。座りなさい。」
陶太「僕、今から朝練に
行かなきゃならないんです。
帰って来てからでもいいですか?」
父「その事にも関係する事だ。
いいから、座りなさい。」
僕は渋々、父の前に座る。
父「高校受験に失敗したお前が
意地になって部活に縋る気持ちも
私は理解しているつもりだ。
ただな、怖いからといって
逃げ続けるのは違うだろ?」
陶太「どうゆう意味ですか?」