諦めるには値しない

そう言ってはみたものの
ほんの少しばかり俺は動揺していた。

その日の放課後。
昴以外の全員に俺は昴の今の
状況を話した。

珀斗「どこ行くの?」

真山「冴子さんの所へな。」

珀斗「俺たちも行くよ。」

なんとなく、日向も気付いていたのか
俺が冴子さんの元へ向かおうと
学校を出ると庄司と共に
校門で俺の事を待っていた。

冴子さんに全ての話を聞いた俺たちは
何にも言えなくなった。

昴に伝えてやるべきじゃないのか
そうじゃないのか
分からなかったんだ。
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