諦めるには値しない
~珀斗side~
試合を終え着替えた俺たちが
食堂へ向かうと何やら
食堂がざわついていた。
部員「ヤンキー集団かと思ったら
実はゲイ集団ってか。笑えるよな。」
部員「気持ち悪ぃ。
オカマと同じ飯は食えませーん。」
口々にゲイだオカマだと
騒ぎ立てる他校の部員の胸倉を掴む。
珀斗「おい、何の話だよ!」
部員「いきがってんじゃねぇよ。
だったら、これ何なんだよ?」
その部員は何かが書かれた紙切れを
俺の目の前に突き出す。
そこには、信じられない言葉が
並べられていた。
要するに、トタが俺の事を好きだの
実はトタはゲイだの何とも
嘘くさい事ばかりだった。
脳裏によぎるまだ顔も知らない
オレンジ髪の姿。