諦めるには値しない
~昴side~
翌日、案の定、珀斗は
練習に顔を出さなかった。
他の皆も動揺しているのか
それとも周りの声に怖気づいたのか
俺たちはボロボロだった。
そんな俺たちを見兼ねた
ザビエルは練習を中断させ
俺たちは各々頭を冷やす事にした。
高杉と藤野と不動と荘司は部屋へと戻り
真山はどこかへと行ってしまった。
水でも飲みに行こうかと
水飲み場へ向かうと
近くのベンチに座る陶太の姿を見つける。
昴「こんな所にいたのか。」
陶太「芹沢くん。」
昴「あんまり、気にするな。
噂なんてのはすぐになくなる。
今だけの辛抱だ。」