諦めるには値しない
陶太「どうして
人は人を裏切るんだろう。
何で裏切りなんて行為が
この世界にはあるんだろう。」
昴「弱いから人を裏切る。
臆病だから嘘をつく。
バカだから相手を傷付ける。
でも、だからこそ俺たちは
許し合えるんだ。
その気持ちが分かるから。」
陶太「だけど、僕は誰の事も
裏切りたくなかったんだ。
今まで十分苦しんだ皆を
僕のせいで苦しめたくないんだ。」
昴「なぁ、陶太。
苦しむか苦しまないかなんて
そんなのはこっち側の
受け取り次第なんだ。」
陶太「受け取り方次第?」
昴「てめぇに裏切られた。
そう思う人間も中にはいるだろう。
でも、俺はそんな風には思わない。
てめぇが仲間を想う気持ちは
ちゃんと分かってるから。
だから、ウダウダ考える必要はねぇ。」