諦めるには値しない
陶太「芹沢くん、僕ね。
この合宿が終わったら
バスケ部やめようと思う。」
昴「だから、珀斗の事は‥」
陶太「それだけじゃないんだ!
父に言われてるんだ。
バスケなんて辞めて大学受験の
勉強をしろって言われてるんだ。
確かに父の言う通りこのまま
バスケを続けたって何の意味もないんだ。
だから、僕は‥‥」
昴「それはお前の決めた事なのか?
てめぇはもうバスケなんて
キッパリ諦めて別の道を行くんだな?
それが本当にお前の望む未来なんだな?」
陶太「そんな訳ないじゃないか!
僕は‥僕は‥‥もっと
皆と一緒にバスケがしたかった。
例えこの先、何もなかったとしても
いい大学に進学出来なくても
いい会社に就職出来なくても
それでも、皆とバスケがしたかった。」
昴「てめぇの腹は決まってるのに
何で辞めるなんて言うんだよ!」