諦めるには値しない
~陶太side~
しばらく黙っていた
芹沢くんは、小さなため息を
ついた後に言った。
昴「人が人を愛する事を
誰が笑うんだよ。」
陶太「え?」
昴「愛した相手が珀斗だった。
ただ、それだけの話じゃねぇか。」
陶太「でも、それって気持ち悪いよね。
日向くんだってそう言ってたし。
好きになった相手が男の人だなんて
そんなのおかしいよね。」
僕が笑っても芹沢くんは笑わなかった。
昴「それでも、てめぇは
珀斗が好きなんだろ?」
陶太「うん。」