諦めるには値しない

~珀斗side~


行き着いた先は昔
昴と庄司と溜まっていた
堤防沿いだった。

真山「やっぱりここにいたのか。」

珀斗「真山。何しに来たんだよ。」

真山「別に。練習も出来ねぇから
俺もただ暇潰しに来ただけだ。」

長い事来てなかったせいか
この場所が懐かしいとさえ思える。

珀斗「ここで、昴と庄司と
学校サボってた頃はさ
悩みなんかなくて‥いや
皆それぞれ今と同じ悩みは
抱えてたんだろうけど、それでも
毎日一緒いて適当に喧嘩して
深く悩んだ事なんてなかったなーって
何か懐かしい気持ちになる。
それが今では悩む事ばっかでさ
バスケ部の連中と関わってから
俺は悩む事が多くなった。」

そのせいかな。
何かセンチメンタルな気分になった。
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