諦めるには値しない
真山「お前もさ、思う事はあると思うよ。
陶太に対して言いたい事や
思ってる事もあると思う。
でも、2つ一辺には片付けられねぇ。
だからさ、俺はとりあえず
昴の事をどうにしかしようと思ってる。
あいつがあんなだと皆が困る。」
珀斗「昴の事?」
真山「この間、冴子さんに
聞いた話を昴に話そうと思ってるんだ。」
珀斗「やめとけよ。
そんな事話したらあいつは
余計怒るだろうが。
あいつのせいで冴子さんが‥なんて
知ったら昴はもう二度と
家に帰らないかもしれないんだぞ?」
真山「どうしてそう思う?」
珀斗「どうしてって当たり前だろ!
親の不幸が自分のせいだって
知ってあいつが何とも思わない
人間に見えるかよ!」
真山「昴は言ってた。
もうあんな奴関係ねぇって。
どうでもいい人間が自分のせいで
不幸になったからって
どうだっていいだろう。」