諦めるには値しない
昴の幼馴染のくせに
昴の気持ちをこれっぽっちも
考えない真山に怒りを覚えた。
昔ならそんな事、思わなかったのに。
誰かを庇う事も誰かのためを
思う事もなかったのに。
知っている。
俺はバスケ部に入ってから
昔よりも強く昴や荘司。
他のバスケ部の連中の事を
大切に思うようになった。
侮辱されると自分の事のように
腹が立つし、困っているのなら
助けたいと思うようになった。
珀斗「お前、昴とは昔から
一緒にいるんだろ?
昴と冴子さんの事を一番近くで
見て来たのはお前じゃねぇのかよ!
どうでもいい訳ないだろ!
お前は本気で昴が冴子さんの事なんて
どうでもいいって思ってるって
思ってるのかよ!!
大事な人だから、昴は今悩んでる!
それをそんな風に言うんじゃねぇ!」
真山「‥そうゆう事だよ、日向。」
珀斗「は?」