諦めるには値しない
~昴side~
涙目の陶太が精一杯の視線を向けた。
陶太「その言葉、芹沢くんにも返すよ。
芹沢くんもちゃんと
伝えた方がいいんじゃない?
真山くんが心配してたよ。」
昴「ったく、あいつは。
ベラベラと勝手に話しやがって。」
陶太「どうして真山くん達に
ちゃんと話さないの?
悩んでる事があるのなら
話くらいしてあげてもいいのに。
皆、心配してるんだよ?」
昴「俺は心配してくれなんて
頼んだ覚えはねぇよ!
いちいち面倒くせぇ話してられっか。」
さっきまで、ウジウジ
グダグダ言ってたくせに。
陶太「そうだよね。
芹沢くん、ダチは沢山いるけど
親友はいないもんね。」
昴「はぁ?」