諦めるには値しない

本当に助かった。
日向がここにいてくれて。
バスケ部の連中がいてくれて
良かった。· · ·多分俺は言えなかった。
昴にこれ以上何も· · ·。

真山「日向の言う通りだ。
お前は今まで1人で生きてない。
家森さんに守られて冴子さんに
守られて今ここにいるんだよ。」

庄司「昴にぃ、言ってたじゃないすか。
守りたいものがあるのなら
その想いを貫き通す事が大切だって。
昴にぃは今まで一度も母ちゃんの事を
守ろうと思った事はなかったんすか?」

不動「遅くなんてないですよ!
芹沢先輩のお母さんは
ちゃんと目の前にいるんだから。
先輩の想いを伝えてあげたら
いいじゃないですか!
本物の母親でもそうでなくても
何も変わらないんじゃないですか?」

陶太「人はそう簡単に
変わる事は出来ない。
それは、もちろんそうだけど
何かを変えようと思うなら
それはそれは大きな馬力が必要で
でも当たり前の事で、その馬力を
使ってでも芹沢くんのお母さんは
芹沢くんとの関係を変えたかったんだよ。
だったら、芹沢くんはその想いに
応えてあげるべきなんじゃない?」
< 484 / 582 >

この作品をシェア

pagetop