諦めるには値しない
~昴side~
バスケ部の連中に心を動かされた訳ではない。
でも、俺自身、何とかしなきゃならねぇって
思ってたから、今の俺にとって
仲間がいるというその事実は
何よりも心強かった。
ープルルル
冴子「‥昴‥?」
昴「‥あのよ、明日。
桜ヶ丘高校まで来てくれねぇか?」
冴子「桜ヶ丘高校?」
昴「今、そこで合宿してるんだ。
正直言うとまだあんたには
会いたくねぇんだけど、明日
俺の仲間が父親と向き合おうとしてる。
その姿をあんたにも一緒に
見てもらいたいんだ。
無理にとは言わねぇけど気が向いたら
顔出してくれよ。話はそれだけだから。」