諦めるには値しない
昴「不動、俺の代わりにSFに入れ。
高杉はPF、俺がセンターに代わる。
珀斗はSG、陶太はPGだ。」
陶太「でも、ここでポジションの
変更なんて、いくら何でも
無謀すぎるよ。第一僕は
PGが出来るほどのシュート力はないよ!」
昴「てめぇが勝つべき人間は
あいつらじゃねぇ。
てめぇは自分に勝つんだよ!
俺たちはここで終わっていい
人間じゃねぇ!守るんだろ?
真山が戻ってくる場所を。
後は俺と珀斗と不動に任せろよ。」
芹沢くんの言う通りだった。
さっきまでの悪い流れはなくなり
僕たちの背中を押すように
シュートは決まり、皆
笑い合える余裕さえ出てきた。
あっという間に点差はひっくり返り
残り15秒。ギリギリ1点差で勝っていた。
最後の15秒で日向くんがゴール下まで
切り込み、2点入れて勝利。