諦めるには値しない

昴「てめぇ、俺の担任だろ?
なんとかしろよ。」

北山「なんとかしろって
言われてもねぇ。
どうせ、追試なんて受けないでしょ?」

昴「当たり前だろ。」

北山「もう一度、やったらどうだ?」

昴「何を?」

北山「バスケをだよ。
中学までやってたんだろ?
調書にそう書いてある。」

全く、白々しい野郎だ。
俺の過去を全て知ってるくせに
北山は知らんぷりをした。
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